導管
吹管とアセチレン発生器およぴ酸素瓶等との間を連結し、ア
セチレンおよぴ酸素を導くもので、その構造およぴ大きさはガ
スの圧力に大きな影響を與え、作業能率にも関係し、火焔の調
整にも支障を来すと同時に災害の発生にも関係するので、その
選定には十分の注意を要する。
定置式のものの発生器側は内面亜鉛引の鉄管が使用されるが、
吹管側およぴ移動用のものには作業し易い様にゴム管が使用さ
れる。
構造上の必要な条件としては、次の様なものがある。
イ、適当な断面を有し圧力の損失の少いこと。これは長さに
も関係し、長けれぱ長い程圧力が低下するので、長ければ
太めのものを使う必要がある。
ロ、導管には勿論銅を使ってはならないが、湿気により管の
内面が錆ぴない様に内面を亜鉛鍍金すること。
ハ、導管の接手にはガスの漏洩のない様に気密なものを用
い、導管の内径と等しい様な構造とする。
ニ、酸素用とアセチレン用は、区別出来る様に色分けするこ
と。
取扱上の注意としては、
イ、酸素用とアセチレン用とを混同して使用しないこと。
ロ、ゴム管は締金具で確実に連結すること。
ハ、ゴム管は適当な長さとし、人または車等に踏まれぬ様に
保護すること。
ニ、導管の掃除には圧縮酸素を使用しないこと。
ホ、漏洩部の検査には石鹸水を用い、絶対に火気を使用しな
いこと。
ヘ、導管やその接手には油やグリースを塗らぬこと。
等である。
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